【うつ病】復職1年で抑うつ症状再発…反省と今後の対処を考えてみました

【うつ病】復職1年で抑うつ症状再発…反省と今後の対処を考えてみました

うつ病という死神と共存していることをすっかり忘れていた みかん(@tangerine_buddy)です。下期に入った10月、体調が一気に急降下してしまいました。抑うつ症状が出始めてしまったのです。8月の夏休みや9月の国内出張と中国出張、ベンダーさんとの半期契約の契約更新処理など多忙を極めたため疲れと負荷がかなり蓄積してしまったようです。このまま失速すると悪い思考しかできなくなってまた休職なんて事態は避けたいので今のうちの急ブレーキをかけました。備忘のために原因と今後のアクションを書いておきます。

要因1:自分の時間がなくデスクワークが溜まりまくった

社内SEというカテゴリのお仕事をしているのですが、基本的にはテクニカルなスキルは無くて、主にシステム運用の強化施策立案や多数のベンダーの管理(中国法人含む)などを担務しているんです。なので、打ち合わせで「決める」、「指示を出す」、「上役に承認をとる」、「責任をとる」という仕事がメインです。これが結構時間を食いまして、1日に打ち合わせが5本とかぶち込んでくるんですよ。1:Nなので、先方はわたしが相手ですが、わたしは多数と関わるため必然的に打ち合わせや報告会がほとんどになってしまうのです。

とはいえ、事務処理や決裁起案、資料作成などの業務もあるわけで物理的に身体が空かないんですよね。

・昼休みが取れない
・残業が増える
・退勤後も業務のことを考える

という、うつ病持ちとしてはかなりハイリスクな状態に陥っていました。気が張っていると勢いで進んでいるのですが、やっぱりガクっときます。キャパシティは無限ではありません。うつ病により、むしろキャパシティは小さくなってしまったので。あとは契約が半期のベンダーさんとかが多いので予算確認や契約締結の処理が膨大にあって…。

要因2:お偉方との出張が連続であって疲弊した

半期に一度の委託先の監査や点検で日帰り出張や泊りでの国内出張、中国出張などが9月に重なってかなりヘビーでした。お偉方が帯同していると、一兵卒のサラリーマンとしてはシンドイですよ。気を遣うし、お偉方のペースだし。営業職ではないので、仕事柄、もともと出張なんて少ない社会人生活。出張って、疲れる疲れる。接待を受けるのも結構疲れる。オラオラ系のお偉方や生真面目で細かいお偉方とか、マジむり。

あとは、個人的に叶えたい中国出張が意外とヘビーだった。期初、中国法人の要員や進捗管理の担当となったので、いずれは一緒に仕事している中国の人たちの産まれ故郷に行ってみたいなって気持ちもあり。目下、成長中の超大国の隣国を見てみたい気持ちもあり。運と布石が功を奏して半年で叶ったのですが、めっちゃ疲れた。得るものはたくさんあったけど、それとトレードオフでエネルギーを損耗しちゃいました。

うつ病だと抑うつ症状に陥った場合に逃げ場所が無い出張は基本NGなんですよ。イケるかな?!って楽観的に考えてたら、やっぱり体調急降下。仕事としての会食や宴席も続くわけで…。ありがたいことですが、自分の身を守り切れていなかった。

要因3:知らず知らずに野心や功名心で行動していた

休職して復職したときは、出世も昇給も諦めて、今のお給料で淡々とサラリーマン生活を維持するのが大目標だったんです。短距離走で勝負して勝っても、息切れしてまた再発したら元も子もありません。主治医、カウンセラー、リワークの関係者などに口を酸っぱく言われてきました。「あなたの大目標は再発させずに細く長く働いていくこと。短距離走でなくマラソンを走りきること」と。

頑張って昇給したり出世しても、再発して仕事が出来なくなったら人生パーです。「健やかに、ほがらかに」末永く社会参加していくのが基本だったのに、いつの間にか関係者に頼られて、お偉方からの仕事を直接受けて、そうこうしているうちに「わたしはデキる」、「わたしは何十人も配下にいる」、「決めるのはわたし」などというバカげた野心や功名心がポコポコ浮かんできて、さらに仕事を請け負うスパイラルに陥っていました。

上を目指してサラリーマンを生き抜くためには必要な材料ではあるのですが、いかんせんわたしはうつ病と共存していかなければなりません。体力も落ち、所帯持ちのオジサンにとっては上を目指す前に「再発させずに働き続ける」ことが大前提。いやー、情けない。

要因4:休日の静養を疎かにしていた

復職したてのころは土日は完全静養。慣れてきても日曜日は完全静養と決めていました。予定は入れずに一人で寝てる。エネルギーの温存と回復が最重要でした。これがいつしか予定(保育園のイベント、小学校のイベント、身内のイベントなど)を多く入れてしまうようになり、エネルギーの温存と回復を疎かにしていたんですね。リフレッシュとかアクティブにプライベートを過ごすのは元気モリモリの健常者が行うことで、そもそもうつ病で体力も思考力も激減している身には静養最優先なのです。

これはなかなか言いづらいのですが、家族もわたしを頼るようになり、家事や育児のボリュームが増え、ムスメには「パパはいっつも寝てばかり!」と揶揄される始末。はじめの頃は心と脳みその病気なので、土日は休む必要があるのだよという理解があったのですが、それも徐々に薄れてきますよね。仕方ありませんが、甘かった。

うつ病持ちの皆様、本当に気を付けてください。人間、バカなので、すぐに「うつ病という死神」が隣にいることを忘れてしまうんです。この死神は厄介で、前兆とか事前警告がなく、いきなり大きな鎌で仕留めにきますから。希死念慮による自殺や社会参加不可という致命的な事態は対岸の火事ではないのです。

 

そんなこんなで先週今週と病欠と早退を繰り返しています。カウンセラーには「生きるか死ぬかの分岐点と言っても過言ではない」と強く指導を受けました。主治医にも「診断書でも意見書でも書くから」と予防線を張ってもらいました。妻はまた悪夢の再来かと心配の極限にいます。

さすがにヤバイと思って急ブレーキを踏みました。背に腹はかえられない。再発を防いで毎日仕事をこなすには、勇気がいりますが手札を切りましたし、今後も切っていく必要があります。

手札1:上司に過負荷で体調が悪い旨を相談(済)

当たり前のようで、当たり前にできないのがサラリーマンというものでして。自ら白旗を揚げることは憚れるマインドがあるのですが、野心や功名心を制して相談しました。

「体調が悪くなってしまいました。誰に相談していいかもわかりません」と。

ちょうど上期の評価面談があったので。その機会を利用して申告しました。

「通院や体調不良で早退する日も増えますが、リズムを整えていきます」と。

オラオラ系の上司に、こーゆーひ弱な相談するのって難しいのですよね。うつ病のことなんて、なかなか理解できないでしょうし。とりあえずエスカレーションルートが明確になるように組織改組に伴い配慮できる可能性があるということを言ってもらいました。今まで2段階飛び越えたお偉方の指示で動いていたり、隣のチームの仕事を半分以上請け負っていたりしてたので、指揮命令系統や相談する相手が曖昧だったのです。これって、結構、ストレスになるようです。

リワークで臨床心理士や精神科の先生が、責任や業務範囲が曖昧やグレーが多いと大きなストレスになると教えてくれたのを思い出しました。

手札2:周囲に体調悪いことを申告して早退する(済)

もう、言うしかないですよね。そして、実際に体調悪い時は早退するしかないですよね。そうすれば理解してくれる人も出てくるかもしれません。言葉は悪いですが「体調悪いアピール」も必要です。だって、実際に体調悪いんだもん…。元気装って、余計に悪化したら本末転倒。打ち合わせには副担当に出てもらってボールを持ってもらいます。振れる仕事は振ります。しゃーない。わたしが生きるためだ。最近、何でも「みかんさん、みかんさん」って仕事が降ってきたので物理的に降ってこないように逃げます。

あと、妻には不評でしたが、ビジネスリュックにハートマークを付けました。お守りです。周りへのアピールというより、自分への戒め。ハートマーク=死神へのけん制、です。そしてまた休日は完全静養にする旨を家族と相談します。

手札3:必ず昼休みを取って頭をリセットする

労基法で6時間以上労働する場合は45分以上休憩を取るのが義務付けられているし就業規則にも定められているし、労働契約書に明記されているのに昼休みを取れていませんでした。これはもう割り切って毎日昼休みを取ります。予定表には「休憩(打ち合わせ不可)」って入れておこうと思います。うちの会社は予定表で空いている時間帯に勝手に打ち合わせなどの予定をぶち込んでくる風土がありまして。

わたしは外にワイワイと仲間でランチに行くというより、休憩室のソファーで目を瞑って頭をリセットするほうが効果的なので。カウンセラーにも「昼休みで頭をリセットする時間を取りなさい」と強く指導を受けました…。当たり前のことを当たり前にしないと疲れは溜まって取り返しにつかないことになります。

手札4:人事部署に産業医面談を依頼

復職に際して産業医との面談があったのですが、その時に「残業と出張は制限する。数か月後に再度面談して制限を無くすか判断する」と言っていたのに、その後、1年近く人事から連絡なし…。なし崩し的に残業と出張を行うようになっていました。なので最終手段的に「あのー、復職して数か月後の産業医面談ってどうなりましたでしょうか…?!最近、また体調を崩しがちで」って相談しようと思います。

もちろん自分で出来る手札を切っても体調が上向かない場合ですけど。

手札5:今の会社で障害者雇用とする

これはもう最後の最後の手段ですね。今、精神福祉手帳3級(期限2年)を持っているので、その更新タイミングで主治医と相談しつつ、障害者雇用に移行を会社に相談する。なるべく負荷のかからない業務になるよう進めることです。これはお給料も下がるでしょうし、実際に雇用してくれるか分かりませんし、自分的には避けたいところ。

 

わたしは負けません。勝ちはしませんし、逃げますが、負けません。「健やかに、朗らかに」という大きな目標のもとに、細く長く社会参加をしてお給料を頂くのです。何よりも大好きな家族や友人と人生を過ごすために、手札を切って生き抜きます。大丈夫、わたしは負けない。死神と共存共栄してやるんだ。

◎うつ病の頭には死のイメージが駆け巡るのだ。◎

「うつ病の朝の辛さは筆舌に尽くしがたい。
あなたが考えている最高にどんよりした気分の10倍と思っていいだろう。
まず、ベットから起きあがるのに最短でも10分はかかる。ひどい時には30分。その間、体全体が重く、だるく、頭の中は真っ暗である。
仕方がないのでソファに横になるが、もう眠ることはできない。ただじっと横になっているだけである。
頭の中には、人間が考える最も暗いこと、そう、死のイメージが駆け巡る。
私の場合、高い所から飛び降りるとか、電車に飛び込むなどのイメージがよく浮かんだ。
つまるところ、うつ病とは死にたがる病気であるという。まさにその通りであった」

先崎 学 棋士(9段)