マジメにシステム運用職の重要性とメリットを説いてみた。カモン!有望なワカモノよ!

マジメにシステム運用職の重要性とメリットを説いてみた。カモン!有望なワカモノよ!

この約15年チョイの職歴のメインはシステム運用屋の みかん(@tangerine_buddy)です。就職活動や会社組織での声を聞いていると「企画」、「設計」、「開発」、「新規事業」のような分野に興味がある人が多いです。こと、システム屋ではシステム企画やシステム設計、システム開発が花形でシステム運用は下流工程で単価も安い不人気な分野です。たしかに地味で割に合わない仕事ではあります。現場は24時間365日のシフト勤務だし、ひとたびシステム障害が発生すればてんてこ舞いだし。システム運用は問題が無くて当たり前、問題が露見すればバッシングされる。それでも、わたしは、システム運用って仕事ってとても大切で、案外、10年後の生き残っていると思うのですよね。

ラストワンマイルは立場の弱い人間である

「ラストワンマイル」って、聞きなれない言葉かもしれませんが、光ファイバーの普及が伸び悩んでいた頃に使われた言葉です。日本全国、NTTを中心として光ファイバー網を敷設していったのですが、実際に使用する家屋やアパートまでの最後の枝葉の配線が遅々として進まずに、最後の最後で普及率にストップがかかっていた状態のことを比喩した言葉です。通信業界の言葉でしたが、最近では物流業界でも使われているようです。

情報システムの現場にも「ラストワンマイル」という言葉がピッタリで、いくらシステム化したりAI化しても、そのシステムを使うのは人間。そのシステムのメンテナンス(保守)をするのも人間なんですよね。システム側のオペレーターや保守要員も、店舗側のスタッフも人間です。銀行を例にするなら、営業店からATM、ネットバンク、スマホアプリとインターフェースは変われども、最後に操作するのはユーザーである人間であることは変わりません。完全なる自動化というのは、脳と情報システムが結合した電脳世界、それこそ攻殻機動隊の世界観で初めて具現化できるものかなと思います。(システム業界のフレームをもうちょっと踏み込むと、情報システムの減価償却は5年なので、機器の技術的発展とのバランスを見つつ、だいたいは5年程度使用し、機器を新しいものに入れ替えます。その間は保守料を払ったり、自社のシステム運用部門でメンテナンスしたりしています。結構、保守費と人件費が高くつくんですよ)

そして、そのシステムを使用するシステム側の人間も店舗側の人間も、最前線で動いているのは立場も対価も低い人たちです。システム側の保守やオペレーション要員は二次請け、三次請け、契約社員、派遣社員であることが多いですし、店舗側もグループ会社だったり、下請けが雇用したパートさんってのが多いです。銀行もJRグループのサイネージも、携帯電話キャリアも同様でした。大手企業の手掛けるサービスの末端は、自社の社員でなくアウトソーシングという形で下請け孫請けが担っているんです。本体の花形エリートはなかなかシステム運用の現場には見ないですねぇ(笑)

情報システムが有事の場合、泣くのは現場の弱い立場の人たちです。

システム障害=事業存続への悪影響大

昨今のサービスはすべて情報システムに支えられています。そして、その情報システムが障害でストップすると、復旧するまではサービスは使用できず、機会損失も生まれます。大手企業であれば大々的にニュースが報じて役員が辞任したり、株価が下がり企業価値が棄損します。情報システムの重要性は事業存続に関わる最優先事項なのです。未だに理解していない営業屋とか事務屋、機械屋がいますけど、あなたちが営業活動したり、事務処理したり、機器の設計したりできるのは、すべて情報システムがあるおかげです。(広義の情報システムとなると、情報システム間を接続するネットワーク屋、回線屋、工事屋、サーバを設置しているデータセンターなど多岐にわたります)

そしてその情報システムの企画や設計、開発へのコストは氷山の一角で、毎日毎日、安定して社内外問わずにサービスを提供できるように「システム運用」に従事している人たちがごまんといるのです。わたしが社長や役員だったら足を向けて眠れませんよ。地味に泥臭く事業を支える人たちです。時には、泥水に素手で手を突っ込んで問題を解決する人たち。システム屋の中でも軽視する傾向が未だにあるのですけど、情報システムも資産も人間関係も「運用」が肝要ですから。「運用」に手のかかる情報システムや資産や人間関係は早々に破綻します。情報システムは止まり、資産は目減りし、人間関係は険悪になる。なのに「運用」段階を考えないで初めちゃう人が多いのですよねぇ。5年後すら考えられない人が多いんですよ。子どもの恋愛と一緒ですよね。

システム運用屋を希望する人たちカモン!

ロスジェネ世代のわたしには信じられませんが、バブル景気以来の好景気と超人材不足で、今は、特にシステム屋の需要が非常に多いです。良い人材はすぐに単価の良い他社に転職してしまいますし、もともとシステム屋志望でなかった若い人材も配属されたシステム部署に見切りをつけて他社で志望の仕事に就いたりしています。なので、人は抜けれど、人的補充は無し。先の大戦のように、戦線が伸び切って援軍も兵站も皆無な状況です。日々を回すので手いっぱい。システム障害という有事で戦う前に倒れちゃいますよ。まったく日本人組織はこーゆー状況を作るのが上手だなとため息が出ます。AIとやらはまったく問題解決の力になってくれませんし。

転職サイトを眺めれば、システム職の募集がたくさんあります。

そこで、皆さまにお勧めなのがシステム運用職。システム屋の中でも不人気なので、ある程度の日本語と情報システムスキルがあればすぐに採用されると思いますよ。そして、人気が無い分、システム運用畑のキャリアアップが見えやすい。頭一つ抜きんでる何かがあれば上へいく機会は多いと思います。実際に動く手足は外注下請けにしても、それを統括するのはプロパー社員という構図は、あと5年は変わりそうもありませんし。わたしも「決めるのはわたしだ、責任取るのもわたしだ」と言ってベンダを動かしてます。

システム運用は各システム群を広く浅く知ることが出来るので、俯瞰して、「これだ!」っていう分野でのスキルアップの準備にも活かせます。システム開発セクションは管轄のシステムはある程度詳しいけど、自部門以外のシステムは分からい状態だし、システム運用の中で改善していった内容にもキャッチアップ出来ていないので案外使いものになりません。システム開発職は意外とつぶしがきかないのです。あとは、システム要件定義や設計の段階でシステム運用屋が入る余地がなく、致し方なく完成した後のシステムの運用設計を突貫で行うことも多いので、システム開発部門の人々にはブラックボックスに感じるかもしれません。(もちろん、システム要件定義と設計の段階で運用を考慮した非機能要件をスルーするシステム開発屋が悪いのですが。現在の主流は少なくても設計段階でシステム運用フェーズを考慮します)

ぜひ、システム運用の世界に来て、一緒に泥水に素手で手を突っ込む仕事をしてみませんか?掃き溜めに鶴になりませんか?わたしはいつも掃き溜め現場や炎上案件に投入される末端の遊撃小隊みたいな経験ばかりなので、手取り足取りサポートさせていただきます。最近はシステム業界も中国法人との取引も増え、アメリカに次ぐ超大国の人たちと仕事ができます。あ、そういえば、ちょうど、いま、弊社で中途採用を行っています。ぜひ、募集要項をご覧ください。リンクはさすがに貼らないけど。

 

プログラミングや定型オペレーションはAI化出来ても、システム有事の対処はしばらくは人間が最前線でやっていくんだろうなぁと思います。サービス品質が非常に高く、災害が多いお国柄なので。では、またー。