[書評]【メディアの仕組み 池上彰×津田大介】分かりやすい!ニューメディアとオールドメディアの仕組み再確認。

[書評]【メディアの仕組み 池上彰×津田大介】分かりやすい!ニューメディアとオールドメディアの仕組み再確認。

社会学部出身の @tangerineです。ちょっとマスコミ系かじってます。

「メディアの仕組み」という、池上彰氏と津田大介氏の対談本を読了。
夜間飛行というメルマガ配信の会社が出版元。

10数年前、社会学部時代に叩き込まれた情報の読み解き方を思い出しました。
新聞、テレビというマスメディアやSNS情報の読み取る力を教えてくれます。

 

 

テレビや新聞のちょっとした疑問にシンプル回答!

浪人して社会学部に入って結構刺激的でした。
のっぺりとした教科書や新聞やテレビの情報がメインだった高校時代まで。
社会学部では、違った角度からの見方、情報の読み取り方などを教わりました。
そして、試験と言う試験はほとんど論文。ガイドブック編集に卒論。
アウトプットばかりでした。アウトプットには、膨大なインプットが必要。

ちょうど選挙権も与えられ、インプットした情報を読み解き、
自分の意志や考えを織り交ぜ、指示する候補者に投票するのも嬉しかった。

そんな社学時代を思い出しました。錆びついてたな、自分。以下、感想文。

マスメディアの隠ぺい疑惑やタブー疑惑に単純明快に答えてくれます。

テレビや新聞が意図的に情報を隠すのではなく、
読み手受け手が分かっている前提で端折ってることも多い。
「公明党の支持政党は創価学会だよね」なんてのが良い例。
わざわざ補足するまでもなく当たり前っしょ、という感覚らしい作り手は。

池上氏は、そんな読み手受けての敷居の低い目線に合わせるので、
おぉう!そんなこと言うか!聞くか!と驚くんですよね。

あとは、原発事故のときなどマスコミによる「隠ぺい」が騒がれましたが、
あれは発信する情報をマスコミが持ち合わせていなかっただけらしい。
伝えるべきことが分からなかったのがマスメディアの本音とのこと。

思ったより極悪じゃないらしい、マスコミは。

最近、新聞読んでもよく分からないってボク、思ってたんです。
頭悪くなったなーって。津田氏も同じ感覚があったらしく。理由は明快。

お年寄り向けに文字を大きくして文字数を減らしたので、
情報を端折る必要に迫られ、今の新聞は途中経過のみ掲載となっているから。
前提や注釈を極力省略した結果らしいです。
そんな新聞は、定期購読制度によって支えられてます。連続掲載コンテンツ的ですね。

 

こんなところにネットの影響、ネットの特性

最近はクレームが厄介。かつては電話で終わったクレームも最近はメール。
メールだと形残るので対応が長引く。スポンサーへの電話抗議なんてのもある。

そりゃ担当セクションはクレームに敏感になりますよね。
「叩かれない情報発信や報道」が多くなると、本質から遠ざかりうちらは迷惑。
うーむ、これもネット社会の功罪か。

また、ネットはデマの拡散効果が高いけど、デマの収束効果も高いらしい。
確かに、正しい情報がデマ並みに広がれば収束します。表裏一体ですね。

アラブの春の解説もあります。本当にTwitter革命だったのか?!

このような感じで、テレビ・新聞・ネット・SNSの特性や仕組みが分かりやすく解説されてます。
池上彰氏と津田大介氏のアウトプットは分かりやすくてホント助かります。

 

スッと理解できたリテラシー向上のポイント

実は池上氏の本はこれが初めてなのですが、とても勉強になりました。
スッと理解出来て実践してみようと思ったことを簡単に挙げます。

■勝手に入ってくる情報が大切
新聞のいいところは、読んでいる枠のお隣の情報もついでに入ってくること。
たとえば国内政治の隣がコラムだったり、本の広告だったり、経済記事だったり。
これは本屋にも言えること。これ、まさに多様性の醸成ですよね。実践してみよう。

■アウトプットの訓練=インプットの積み重ね
分かりやすくアウトプットするには、膨大なインプットが必要。
ブログなんかのアウトプットも必然的にインプットが必要だから良い訓練かな。
アンテナが減り情報量が減った今、確かに昔よりアウトプットヘタクソになった。
もっとインプットを積み重ねんないと。。。

■「けしからん罪」を意識せよ!
日本で情報を伝え、共感を呼ぶには、空気を読んだうえで言い方に気をつける必要あり。
これは空気に流されるということではなく、いざというときの効果的な言い回しのため。
これはブログなり、カイシャなりで意識する必要ありですね。

 

この二人はメディアの力、ジャーナリズムの力を信じてます。
それは、ちゃんと人々に事実を伝えたりする力。
たとえば「政局」ばっかりの報道でなく、「政策」を分析して報じて、考える機会を作る力です。

新しいメディアを受け入れつつ、既存メディアの変化を促す。
それにより、この社会がよりよくなっていくことが目的なのではないでしょうか。

ちなみに、池上氏、すげー本を書くよなーって思ってたら、単に本書くの好きみたいです。

 

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