書評【うつ病の現在 講談社現代新書】近年のうつ病に関する動きを1冊で知ることが出来る良書

近年のうつ病の動向や治療方法、抗うつ剤の種類、現代型うつ病(非定型うつ病)と従来型うつ病、双極性障害など、近年のトピックがつまってます。新聞社の記者が丁寧に取材したものですので、文章も読みやすい。うつ病の動向知るにはもってこいの1冊だと思いますよ。


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現代型うつ病と従来型うつ病

まずは、現代型うつ病と従来がたうつ病をそれぞれの章で取り上げてます。現代型うつ病は非定型うつ病とも言って、主に若者に多いというのが一般的な認識ではないでしょうか。それもマスコミによって、「仕事では抑うつ状態だけど、休日や休職のときは元気」、「人のせいにしがち」などなどネガティブというか日本型社会規範に合わない流布のされ方をしてます。

もちろん、症状は「うつ病」の範疇で本人も苦しんでいるので、治療の対象であることは明確です。

従来型うつ病は「常に抑うつ状態」、「自分を責める」などが特徴です。本著は、新聞記事連載をまとめた新書なので、若干ステレオタイプ的なマスメディアっぽい対比をしてますが、それでもうつ病を知る上では有用な情報だと思いました。

大切なのは、従来型うつ病も現代型うつ病も、症状により本人は苦しんでいる。対応はそれぞれ違う所もあるので、それを理解して接するのが重要だと感じます。

うつ病になりやすい性格(従来型うつ病)

従来型のうつ病になりやすい性格には「メランコリー親和型性格」というものがあるようです。これは、ボクにもあてはまるようです。前回の不安障害、抑うつ症状のときに精神科医の産業医さんの診断で「典型的なメランコリー親和型性格」と書いてありました(笑)

メランコリー親和型性格はこちらで。

ようは、マジメで几帳面で完璧主義で融通が利かずに変化対応が苦手。そのくせに人の目を気にするから無駄に頑張ってしまうというなんとも難儀な性格です。また、最近はモラハラやパワハラのターゲットになりやすいというデータもあるとか…。マジ、気分沈むわ。

この性格は遺伝的要素なのか、教育環境要素なのか、社会環境要素なのか、ちょっと知りたいなと思っておりますのでご存知の方はご教授くださいませ。

個人的には、そこまで強い因果関係は無さそうな気がしますが、生きにくそうな性格ではあるので少し余裕をもった考え方に変えていく認知行動療法を受けてみたいところです。

抗うつ剤・双極性障害(躁うつ病)

抗うつ剤の種類などの説明も分かりやすく書かれています。抗うつ剤の目的は神経伝達物質のセロトニンを増やすことで、アプローチの仕方や副作用の出方が違うようです。抗うつ剤の効果が出るまでは2~3週間かかるようです。ちなみに、今回のボクの不安障害・抑うつ症状で処方されたのは効果が早目で1~2週間くらいのもののようです。意欲向上の効果もある部類だとか。

お薬で気分が良くなる、お薬で意欲が向上する。
なんか、お薬に支えられたものなので「これって、なんか違うよな。お薬止められるかな」ってすごい不安に思っていたのですが、高血圧や糖尿病などフィジカルな疾病でもお薬は長期間服薬するものです。ということで、ボクも割り切るようにしております。

うつ病に似た症状が出ますが、まったく対応が異なる双極性障害(躁うつ病)についてもページを割いてます。躁状態(テンションが高くバリバリいける状態)が異常に高まると異常行動をするので注意が必要とのこと。また、躁状態の程度が軽いと見逃されがちなので、そこも周囲のサポートが必要のようです。双極性障害(躁うつ病)は遺伝的要素も多いので、発症した本人はうつ病よりも深刻に考えてしまうのではと感じました。

本書では、お年寄りのうつ病と認知症の見分け方や、新しいうつ病診断(脳内の血流を可視化する)や治療法(脳に磁気をあてる)なども紹介されており、うつ病はとても身近で社会的な課題なのだと強く感じました。この1冊で、うつ病のここ数年の動向は把握できると思います。

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