書評【比べて分かる!フロイトとアドラーの心理学 和田秀樹著】精神療法と臨床心理の歴史が分かる本

図書館で心理やうつ病に関する本を借りてきました。まずは流行りのアドラーと老舗フロイトを比較したという新書を読了。内容は、精神療法と臨床心理の歴史を書いてある内容でした。フロイトとアドラーを比較して両者の理論を述べているという立てつけではないかなぁ。


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精神療法の歴史と重要な人物が分かる!

フロイトから始まる精神療法の歴史や、重要な人物やその人物が重要視した理論、学派などが分かりわすく書かれています。精神療法や臨床心理の歴史や今までの流れを俯瞰して把握するのに適した内容です。

面白いのは、それぞれの人物が主張したり療法していった手法が、その人物のパーソナリティや生育環境などの強い影響を受けていることですね。

性に厳格なフロイトと、性に奔放なユングの違いとか。
厳格な父親からの教育の影響とか。

フロイトはアドラーは、同じくユダヤ人で、当初は一緒の協会?学派?で研究に取り組んでいたのですね。昨年の2014年はアドラーが大流行りした年でしたので、アドラーが少なからずフロイトの影響を受けていたのは驚きでした。

「原因論」から「目的論」への転換

心理学や精神療法というと、その行為や認知の「原因」を知りたいという傾向があると思います。なんで非行を起こしたんだ?なんで虐待を起こしたんが?という「原因」を突き止める傾向です。

でも、「原因」を突き止めても、その人の非行や虐待が無くなるわけではありません。学問としては成立しますが、その人の快方を目的とした療法ではないんですよね。

そこで「目的論」が注目されます。原因は置いておいて、今の問題行動がおさまる(改善する)対処をすることが主流になってきます。より実学的な、医療的な対応ですね。

もうひとつ、「局所論」から「全体論」に移っていきます。たとえば、赤面症という症状で数々失敗しているという認識を変えてみて、大局的にみて実はあんまり関係無かったことを認識して改善していくようなイメージです。こちらも、その個人全体としてうまくまわるような療法なので、より実学的ですよね。

ハードウェアとソフトウェアという考え方

心は脳か?!という問いに、「脳」にはハードウェア的側面と、ソフトウェア的側面があるといいます。ハードウェアが正常でもソフトウェアもバグがあったら正常な動きはしません。脳細胞や神経伝達物質がハードウェアだとしたら、心はソフトウェアにあたる部分です。いろいろな精神療法によって、脳のソフトウェア(心)のバグを解消していくというわけですね。

いま、ボクは抗うつ剤を服薬してます。抑うつ症状が、少し気分が持ち直した感じを味わいました。でも波があるので、いまはまた沈んでますが。もし、抗うつ剤でハードウェア部分の不安障害の症状が改善しても、ソフトウェア(心)の部分が同じであれば、また同じ症状が出るのかな。

そう思うと、精神療法や認知療法も大切だなと感じました。

それにしても、なんでこんなにアドラーが流行ったのかなぁ、2014年は。

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