「ブログは脳にいい!」から「心はどこに存在するのか?」まで広く学んだ!~池谷氏「脳を知って、脳を活かす」講演~

IMG_6465

脳科学者の講演会に行ってきた みかん(@tangerine_buddy)です。

先日のこと。神経科学と薬理学を専門にしており、
分かりやすく脳科学を教えてくれる池谷氏の講演で勉強してきました。

池谷(いけがや)裕二氏の著書は何冊か読んでおり、とても分かりやすい。
今回もウィットに溢れた話しを楽しみながら、目から鱗の脳科学でした。


スポンサーリンク

IMG_6465

心はどこにあるのか?

脳なのか?ハートなのか?

そんなシンプルな問いに明確な答えが出つつあります。
いろいろな実験(←とっても簡単)をして分かったこと。

それは、「心は身体に散在している」ということ。
脳じゃないの?では、脳って何しているの?

池谷(いけがや)(@yuji_ikegaya)氏の講演で学んできました。

無意識という広大な世界

脳って司令塔のイメージですよね。思考する場所だし。
大きくなった脳が思考し、神経を通じて指示を出し筋肉が動く。

でも実際は、

脳から身体へ!という流れではない!

ということが様々な実験で分かっているようです。
行き過ぎた脳至上主義は、単なる人類優越的感覚だったのですね。

ここで出てくるキーワードが「無意識」です。

意識と無意識では、無意識が圧倒的に広大です。
イメージ図で「氷山の一角が意識」なんてありそうですが、氷山の一角ですらない。

実は、意識とは飾りでしかなく、本質ですらない
意識とは単なる「解釈」であるようなのです。

無意識ってどう影響しているかの実験
A:砂嵐の映像
B:砂嵐の映像に1カットだけ「頑張れ!」と入れた映像
(見た目にはメッセージは認識できません。)

これを見てもらいながらスティックを握って握力を計測する実験です。
結果は、Bの映像を見ながらの方が強い握力が発揮できたのです。

これはサブリミナル効果という有名なものですね。
つまり、意識しなくても「頑張れ!」メッセージによって握力が増しているのです。

これが無意識の世界。
ほとんどはこんな無意識の世界で動いているようです。

足りない情報は補足され、自己像も美しく

網膜と脳を結ぶ視神経は100万本もあるというのが分かっています。

結構、スゲーなって思ったでしょ?!

でも、1本1信号なので、つまり100万画素。たったの100万画素。
普及機のコンデジでも1,000万画素以上が普通なのに。

視神経が投影した実態は、カクカクモザイクっぽい世界が広がっているんです。

でも、自分の眼で見る景色や光景は美しいですよね。
滑らかに、階調豊かで。
これは、足りない情報は脳が補っているためです。

ソフトウェアで滑らかにしてるだけ。
実際、実験してみると視野の周りの部分は白黒で見えているんです。
あたかも色が付いているように補正して、そう解釈してるだけ。

ここからがポイント。
脳は美しく補正しちゃって解釈するんです。都合よく。

自己像も美しくなっているんです。

アンケート形式の実験ではこんな統計データが出ています。

・70%~80%の人は、平均より上だと思ってい
・大学教授の90%は同僚より優秀だと思っている

恐るべき、脳の補正。
普通の人でも、こんななのに、そりゃ、センセーって言われる職業や、権力者や、自分のことを相当上の位置に感じながらモノを言っているんですね(笑)

脳は無意識で反射的に

妻や彼女が美容院に行ったのって気付きますか?
普通はね、気づかないもんなのですよ。

世の男性諸君、ご安心を!

だって、接客する人がすり替わっても気づかないのが脳。

ホテルのフロントでお客様カードを書いている間に接客者が入れ変わる実験。

気づくか?ほとんどの人が気づかないという結果です。
細見の女性からポッチャリさんの女性になっても。
メガネの人になっても、女性から男性になっても気づかない。

これを「変化盲」と呼ぶらしいです。

こんなものなのです。

もっとすごいのは、こんな実験。

2枚のまったく特徴の違う女性の写真をみせ好みの写真を選びます。
選んだものをすり替えて、この女性ですね?と聞くと。。。

ほとんどの人が「はい」と答える。

なぜこの人なのですか?と質問すると、スラスラと答える。
黒髪のほうが好きなので~。(実は金髪の女性を選んでた)
アクセサリーが可愛かったので~。(実はアクセサリー付けてない女性を選んでた)

これは「選択盲」と呼ぶらしく、それを正当化する「作話」と言う行為です。

自分が選択した好みの女性の写真が変わっても気づかない「選択盲」。
そして、無意識に正当化する「作話」。

脳なんてこんなもんらしいです。

あとは脳は入力より「出力」を重視するので、クチに出すとか、ブログに書くとか、大切。
脳に記憶されやすいようです。黙々と暗記より音読。
名刺交換とかでも意図的に相手の氏名をクチに出して会話するとか。

書評とかアプリの使い方とか、ブログにアップするのも有益でしょう。

脳は身体を観察して状況判断する

・眠いから横になる
・楽しいから笑う
・欲しいモノを見に行く
・魅力的なヒトを目で追う

こんな日本語、普通に使ってそうですよね。
でも、これって、ちょっと違うんです。脳の立場だと。

・横になるから眠くなる
・笑うから楽しくなる
・見るから欲しくなる
・目で追ってしまうヒトを魅力的という

このように、身体の状況から脳は判断して身体に指示したり感情を出します。
身体という器官があってこその脳。

身体の状況で脳は判断するので、心がどこにあるかという問いには、
心は身体に散在する」という表現が正しいのです。

表情や姿勢が感情、つまりは心をけん引する。
(なお、表情より姿勢の方が影響は大きいようです)

作業興奮」という言葉があるのですが、やる気や精神論が初めにあるわけでなく、まずはやってみる、行動してみると自然にやる気が湧いてくるというのが正しい形のようです。

古代ローマ時代にユウェナリスが述べた言葉。
「健全なる精神は健全なる身体に宿る」は正しい表現だったようです。

心は、身体に宿る。

たしかに、鬱の症状や不安障害の症状は身体に出ます。

このような感じで、脳について講演はとても興味深く目から鱗でした。
フロイトやデカルトの考え方が拡大解釈されていたり、人類の優越感をともなう脳至上主義の雰囲気が、本来の正しい科学的な脳と身体と心の関係性を曲解していたりしてそうな現状も学ぶことができました。

そして、ブログにアウトプットするのは脳にもイイ!

詳しい内容や実験の出典なども記述された池谷氏の著書は以下です。
とっても読みやすいので、ぜひ、おススメします。

スポンサーリンク
スポンサーリンク

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。